乳歯の虫歯にはどんな特徴がある?放置するリスクや将来への影響を解説

      2025/09/20

宇都宮市(雀宮、上三川町)の歯医者、こうだい歯科で乳歯の虫歯について解説

こんにちは。宇都宮市(雀宮、上三川町)のこうだい歯科です。

乳歯はいずれ永久歯に生え変わりますが、だからといって永久歯よりも適当に扱っていいものではありません。
乳歯は虫歯になりやすく、虫歯を放置すると永久歯の健康や歯並び・かみ合わせに大きな影響を及ぼす可能性があります。

今回は、乳歯の虫歯の特徴や、放置することによるリスク、そして予防方法について解説します。

 

乳歯の虫歯の特徴

宇都宮市(雀宮、上三川町)の歯医者、こうだい歯科で乳歯の虫歯について解説

初期段階のむし歯は色が白い
乳歯の虫歯は、色が白いことが特徴です。
一般的に虫歯は黒っぽく変色しますが、乳歯の場合、初期段階では白く濁ったようになることが多く、そのために見逃されることが少なくありません。

進行スピードが速い
乳歯のエナメル質や象牙質は非常に薄く、一度虫歯になると短期間で進行してしまいます。
特に甘いものを好む子どもは虫歯のリスクが高く、間食が多ければさらに進行は加速します。

気づきにくい
大人であれば、痛みで異常を察知できますが、子どもの場合は痛覚が未発達で痛みを感じないことがあります。
そのため、症状に気づいた時には虫歯が進行していることがめずらしくありません。

 

乳歯が虫歯になりやすい理由

宇都宮市(雀宮、上三川町)の歯医者、こうだい歯科で乳歯の虫歯について解説

エナメル質が薄い
エナメル質は歯を保護するバリアのような役割を持っています。
しかし、前述したように乳歯のエナメル質は薄いため、このバリア機能がそこまで発達しておらず、虫歯が進行しやすいという特徴があります。

食事をしている時間が長い
食事にかかる時間が長いことも、子どもが虫歯になりやすい理由の一つです。
食事時間が長いと、口の中が常に酸性の状態になるため虫歯リスクが高まります。

周囲から感染しやすい
生まれたばかりの赤ちゃんの口内は無菌状態ですが、保護者やきょうだいが虫歯を持っている場合、それが感染するリスクがあります。
スプーンや食器の共有は、子どもの口内を健康に保つために避けましょう。

うまく歯磨きができない
小さな子どもは、歯を自分で磨くことが難しく、十分に磨けていない箇所が多くなりがちです。
特に奥歯や歯と歯の間などは汚れが溜まりやすく虫歯リスクが高いため、保護者が仕上げ磨きをすることで虫歯を予防することが重要です。

 

虫歯ができやすい場所

上の前歯の歯間
特に3歳くらいまでの子どもの場合、上の前歯と前歯の間が虫歯になりやすい箇所です。
哺乳瓶を使ってミルクなどを与えた際に液体が溜まりやすい場所であることから「哺乳瓶虫歯」と呼ばれています。

奥歯の溝
乳歯の奥歯は溝が深く、そこに食べかすが溜まりやすいという特徴があります。
また、奥歯は歯ブラシが届きにくい場所であるため、虫歯のリスクが高いです。

歯と歯ぐきの境目
歯と歯ぐきの境目は、歯ブラシが当たった際に痛みを感じやすいために磨き残しが生じやすい箇所です。
保護者の方は、この部分を仕上げ磨きする際には力を入れすぎず、優しく磨くようにしましょう。

 

乳歯の虫歯を放置するリスク

永久歯の虫歯リスクの増加

乳歯の虫歯は痛みが出た頃には大きな虫歯になっていることが多く、この状態で放置すると、さらに虫歯が進行し、永久歯にも悪影響を与えるリスクがあります。
また、乳歯の虫歯があるということはデンタルケアが十分でない可能性が高いため、永久歯に生え変わってからも虫歯になりやすい傾向にあります。

 

歯並び・かみ合わせが悪化するリスクの増加

乳歯の虫歯が重症化して抜けてしまったり、治療により早期に乳歯を抜くことになると、歯が傾いてすき間を塞ぐように動いてきてしまいます。
それにより、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並び・かみ合わせが悪化する可能性があります。

 

永久歯の形成不全を引き起こすリスクの増加

虫歯が神経にまで達し膿が溜まってしまった場合、歯の根の先にある永久歯を形成する組織に影響が及び、永久歯の形成不全を引き起こすリスクがあります。
形成不全を起こした永久歯はもろくなり、虫歯菌の影響を受けやすくなります。

 

あごの発育に悪影響を与えるリスクの増加

宇都宮市(雀宮、上三川町)の歯医者、こうだい歯科で乳歯の虫歯について解説

虫歯による痛みや不快感から、子どもが無意識に虫歯のある歯を避けてかむようになると、片側だけでかむ癖が付くことがあります。
これには、あごの発育が左右で不均等になる、かむ力が弱くなるといったリスクがあります。
また、あごが小さいと鼻腔が狭くなり、鼻呼吸が難しくなるため、口呼吸の習慣がつきやすくなります。
このような習慣は、滑舌や歯並びの悪化など、そのほかの口内トラブルも引き起こします。

 

乳歯の虫歯を予防する方法

仕上げ磨き
乳歯の虫歯予防には、毎日の歯磨きが欠かせません。
小さな子どもでは自分だけで汚れを取り除くことが難しいため、保護者の方が仕上げ磨きをすることが重要です。
仕上げ磨きを習慣とすることで、虫歯の早期発見にもつながります。

食習慣の見直し
だらだらと食べ続けたり、糖分が多く含まれた食べ物・飲み物をとる量が多かったりすると、虫歯になるリスクが高まります。
おやつの時間は一日1回程度にし、長時間口の中に食べ物が残らないようにしましょう。
甘いものに関しては、お菓子やジュースはもちろん、料理に使われる調味料にも意外と多くの糖分が含まれているため、注意が必要です。

フッ素塗布
フッ素には歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する作用があります。
特に乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすいため、歯科医院で定期的にフッ素塗布を行うようにしましょう。

シーラント処置
シーラントは、奥歯のかみ合わせ面にある深い溝をプラスチックの樹脂で埋める処置です。
この溝は食べ物の残りが溜まりやすく虫歯になりやすいため、シーラントでこの溝を埋めることにより、虫歯予防につながります。

定期検診
定期検診では、虫歯のチェックとともに歯のクリーニングやブラッシング指導を受けることで、虫歯予防ができます。
必要に応じて、フッ素塗布やシーラント処置も受けるようにしましょう。

 

まとめ

宇都宮市(雀宮、上三川町)のこうだい歯科で口腔筋機能療法(MFT)

乳歯の虫歯は、放置することでその後生えてくる永久歯やあごの発育に悪影響を及ぼします。
食習慣の見直しや保護者の方による仕上げ磨き、フッ素塗布やシーラント処置で子どもの口内の健康を守りましょう。
子どもが歯科医院に対して恐怖心や抵抗感を抱いてしまうと、定期検診がおろそかになることで将来的に虫歯や歯周病になる可能性が高まるため、そのような意味でも小さなころから歯科医院に通うことは大切です。

 



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