ドライマウス
- 喫煙やアルコール、カフェインの摂取を控えめにする
- よく噛んで食べる、ガムを噛むなど、唾液の量が増える工夫をする
- 鼻呼吸を心がける
- ストレスを溜めすぎず、リラックスする時間をとる
- 規則正しい、健康的な生活を心がける
- お部屋の中を乾燥させすぎない
ドライマウスとは唾液の分泌が不足している状態で、口腔乾燥症とも呼ばれる症状です。
正常な状態では、口腔内で常に唾液が分泌されており、口の中を湿らせることで食事を摂る際の嚥下を助けたり、口腔内の細菌を抑える役割を果たしています。
しかし唾液の分泌が減少すると、口の中が乾燥してさまざまな不快感や問題が生じることがあります。
一時的な口の渇きの場合は適切に水分を摂ることで症状を改善することが出来ますが、持続的にお口の中が乾燥している場合、放置すると虫歯や歯周病などの歯の問題を招く可能性があります。
気になる症状のある方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
ドライマウスが歯に及ぼす主な影響
むし歯のリスク増加
唾液には口腔内の細菌の増殖を抑え、酸性の状態から歯を保護する役割があります。
ドライマウスの場合、唾液の不足により細菌の増殖が進み、酸性が強まるため、虫歯のリスクが高まります。
口内炎リスクの増加
唾液の不足により口腔内の粘膜が乾燥すると舌や頬などが傷つきやすくなり、口内炎ができやすくなります。
口内炎は痛みを伴いますので、食事や口腔のケアに支障をきたすことがあります。
口臭リスクの増加
唾液は口腔内の細菌の成長を制御し、口臭を予防する役割があります。
ですが唾液が不足すると細菌が増殖しやすくなり、口臭が発生する可能性が高まります。
咀嚼や発音の問題
唾液は食事を摂る際の咀嚼や発音にも重要な役割を果たしています。
唾液が不足すると食事を嚥下するのが難しくなったり、言葉の発音に支障をきたすことがあります。
ドライマウスの原因
口呼吸
口呼吸をすると、口が常に開いているため、唾液が蒸発しやすくなります。
正常な鼻呼吸では、鼻から入る空気が温められ加湿されることによって口腔内の唾液が蒸発しにくくなりますが、口呼吸の場合はこの加湿作用が失われるため、口腔内の乾燥が進み、ドライマウスの症状が現れる可能性が高まります。
お酒(アルコール)やカフェインの摂取
お酒(アルコール)やコーヒーやお茶になど含まれるカフェインには利尿効果があります。
アルコールやカフェインを摂取すると、腎臓を通して体内の水分が排出される傾向があります。
その結果、体内の水分量が減少し、唾液の分泌が不足することがあります。
アルコールやカフェインを過剰に摂取すると、一時的にドライマウスの症状を引き起こす可能性があります。
喫煙の習慣
タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害な成分は、唾液腺にダメージを与える可能性があります。
また、喫煙により口腔内の血流が悪化するため、唾液の分泌が減少しやすくなります。
これにより、タバコの摂取によってドライマウスのリスクが増加します。
ストレスと不安
長期間にわたるストレスや不安は、自律神経のバランスを乱し、唾液の分泌を減少させることがあります。
ストレスによるドライマウスは一時的なもので、ストレスが解消されると改善することがあります。
薬物の副作用
特定の薬物の使用は、唾液の分泌を減少させる副作用を引き起こすことがあります。
例としては、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、抗てんかん薬、抗不整脈薬、抗高血圧薬、利尿剤、抗不安薬などが挙げられます。
これらの薬物は唾液腺の機能を抑制することにより、唾液の分泌を減少させる可能性があります。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、免疫系が正常な組織を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つであり、主に涙腺と唾液腺が自己免疫攻撃を受けて損傷を受ける病気です。
この疾患により唾液腺が減少し、ドライマウスが引き起こされることがあります。
加齢
年齢の増加に伴い、唾液腺の機能が低下することがあります。
高齢者は若い年齢層と比較して唾液の分泌量が減少する傾向にあり、それによりドライマウスのリスクが増加します。
ドライマウスの対策
自分でできるドライマウス対策
ドライマウスの治療は個人によって異なる場合がありますので、症状や原因に合わせて適切な対策法を見つけることが重要です。
早めの対処と適切なケアにより、ドライマウスの症状を軽減させ、口腔の健康を保つことが出来ますので、不快な症状でお悩みの方はまずは一度ご相談にいらしてください。