子どもの抜けた歯はどうする?抜けた歯の保管方法や抜き方を解説

      2025/06/20

宇都宮市(雀宮、上三川町)の歯医者、こうだい歯科で子どもの抜けた歯についての解説

こんにちは。宇都宮市(雀宮、上三川町)のこうだい歯科です。

子どもの歯は、成長とともに乳歯から永久歯へと生え変わります。
それは自然なことですが、親御さんの中には抜けた歯をどう扱うべきか戸惑っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、子どもの乳歯が抜けたときの対応や、保管方法について解説します。

 

抜けた乳歯に関する風習

宇都宮市(雀宮、上三川町)の歯医者、こうだい歯科で子どもの抜けた歯についての解説

子どもの抜けた乳歯に関しては、地域や文化ごとに健康や成長を願うさまざまな風習があります。
日本では、下の歯はしっかりと上に生えるように屋根の上に、上の歯は床下に投げる習慣がありました。
これには、成長する永久歯が正しい方向に生えてくるようにとの願いが込められています。
また、健康で丈夫な歯になるように「ネズミの歯になーれ」「ネズミの歯のように強くなーれ」と願うこともあります。
ネズミは歯が強くて丈夫な動物として象徴的に扱われていました。

さらに、世界各地では小鳥、スズメ、お月さまといった動物や自然に対して子どもの健康を祈る風習も見られます。
欧米では、抜けた歯を枕の下に置くと「トゥース・フェアリー」が現れ、歯と引き換えにコインを置いていくという伝説があります。
妖精は清潔な歯しか持って行ってくれないため、子どもたちに歯を大切にすることを教える教育的な意味合いも含んでいます。

 

子どもの抜けた歯はどうする?

保管する

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近年では、抜けた歯を思い出の品として保管する方が増えています。
100円均一ショップやネットショップ、キッズ用品店などでは専用のケースが市販されており、一つひとつの歯を個別に保管できるタイプや、全ての歯をまとめて保存できるものなど、さまざまな種類のケースから好みのものを選ぶことができます。
お子さんと一緒にケースをデザインしたり、ハンドメイドで独自のケースを作ったりするためのキットも用意されているため、このような商品を利用すれば、親子で楽しみながら子どもの成長過程を記録として残すことができます。

家庭で歯を保存する際は、清潔に保つための手入れが重要です。
抜けたばかりの歯には血や細菌が付着している可能性があるため、そのまま保存すると後に虫がわいたり変色したりする恐れがあります。
そのため、歯を保存する際は、まずオキシドールを容器に入れ、そこに半日ほど歯をつけて消毒するようにしましょう。
その後、歯ブラシや歯間ブラシで残った汚れを丁寧に除去し、水でよく洗い流してから、除菌シートで拭きます。最後に、ティッシュでしっかりと乾かしてから保存することで、清潔な状態で子どもの歯を保存することができます。

 

捨てる

前述したように、日本には古くから「下の歯は上へ、上の歯は下へ」という歯を捨てる風習があります。
この風習に倣い、歯を投げ捨てるというケースは、現在でもめずらしくありません。
ただし、この風習を実践する場合、多くの人が住む集合住宅やマンションではトラブルになる可能性があるため注意が必要です。

 

歯髄細胞バンクへ預ける

抜けた乳歯を歯髄細胞バンクに預ける方法もあります。
乳歯には幹細胞が含まれているため、将来の再生医療や怪我の治療に活用される可能性があり、子どもの健康と将来を考えた新たな選択肢となっています。

 

子どもの歯が抜けそうな場合の注意点

乳歯がぐらついている状態が長引いても、強引に引き抜くことは避けるようにしましょう。
無理やり抜こうとすると、歯肉にダメージを与え、歯肉炎を起こしたり、出血したりする可能性があります。
また、強く引き抜くことでその後の永久歯の位置にも影響が出ることがあります。

さらに、早めに抜けた乳歯のスペースに隣接する歯が移動してきてしまうと、その空間に永久歯が生える際に十分なスペースがなくなることもあります。
まだ歯の根が残っている場合は、自然に抜けるまで待つようにしてください。
気になる場合でも、ゆっくり揺らす程度にとどめることが大切です。

 

子どもの歯が抜けそうなときの対応方法

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歯がある程度グラグラしている場合は、自分で抜くことも可能です。しかし、無理に引っ張ると歯ぐきを傷つけたり、歯の根が折れて残ってしまったりする可能性があるため、子ども自身が舌や指で少しずつ揺らすことで、自然に抜けるのを促すようにしてください。
こうすることで、歯ぐきや周囲の歯にかかる負担も軽減されます。
もし抜いた後に出血がある場合は、清潔なガーゼを使って圧迫止血してください。
通常は5分程度で止まりますが、血が止まらない場合には早めに歯科医院を受診しましょう。

 

子どもの歯が抜けた後の注意点

口内を清潔に保つ
歯が抜けた部分は一時的に感染のリスクが高まるため、いつも以上に細菌感染に対する注意が必要です。
抜けた部分やその隣接部位を含めて毎日きちんと歯磨きを行い、口内を清潔に保ちましょう。
もし歯磨きする際に痛みが強い場合は、早めに歯科医院で診てもらうようにしてください。

虫歯予防に努める
乳歯は柔らかく、汚れが付きやすい性質があります。また、永久歯も生えたばかりの時期は歯質が未熟で、虫歯になりやすいという特徴があります。
ご家庭でのデンタルケアとともに、歯科医院でのフッ素塗布やシーラント処置、フッ素入りの歯みがき粉の使用により、虫歯になりにくい環境を作りましょう。
また、カルシウムなどの栄養素をバランスよく含む食事を心がけ、歯の健康をサポートすることも大切です。

 

子どもの歯がなかなか抜けない場合

乳歯がなかなか抜けない場合、いくつかの原因が考えられます。一般的なのは、永久歯の成長が遅れている場合や、位置がずれている場合です。また、乳歯が癒合歯である場合や、永久歯が存在しない「先天性欠如」というケースもあります。
先天性欠如では、永久歯が元々存在しないために、乳歯が抜けにくい状況が続くことがあります。

「ぐらぐらしているのに一向に抜けない」「反対側の歯は抜けたのに、もう片方はなかなか抜ける気配がない」といった場合には、歯科医院でのレントゲン検査で状況を把握しましょう。
検査により原因が特定されれば、乳歯の抜歯や矯正治療を検討することが可能です。

 

まとめ

抜けた歯に対するさまざまな文化的風習を楽しむとともに、保管方法やその後の口腔ケアについてもしっかりと知っておくことで、子どもの成長を感じながら健康を守ることができます。
また、歯が抜けそうな場合でも無理やり抜くのは炎症などの原因となるため控えましょう。
なかなか抜けない歯がある場合や心配なことがある場合には、気兼ねなく歯科医院にご相談ください。

 



こうだい歯科:https://koudai-shika.com/

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